偽の電子メールで金銭や機密情報をだまし取る「ビジネスメール詐欺」

ビジネスメール詐欺とは、企業幹部や関係者、取引先などになりすまして偽の電子メールを企業担当者に送信し、企業取引に係る金銭などをだまし取る詐欺です。金銭の代わりに、企業の重要な機密情報や従業員の個人情報などが窃取されるケースもあります。国内のみならず米国などを中心とした海外でも大きな被害が報告されています。
その手口にはいくつかのパターンが存在します。取引先企業になりすまして偽の請求書を送付したり、経営者の名を語り偽の振込先に資金を振り込ませたり、また、経営者から委託された弁護士などと偽って振り込ませたりするケースがあります。また、メールアカウントを乗っ取り、その企業の取引先に対して上記のような詐欺行為を行うケースもあります。ビジネスメール詐欺をはたらく前に、標的型攻撃やマルウェアなどによって社内情報を窃取し、その情報を元に関係者等になりすます、という手口が多く使われます。